横瀬町で農薬不使用のお茶を作る『石黒夢積さん』

埼玉県の秩父地域にある横瀬町。ここでは、高齢化や後継ぎになる人が少なく、耕作放棄地になっている茶畑や農地が多くあります。

荒れてしまった茶畑を見て「この場所をなんとか再生したい!」という強い気持ちを持った石黒夢積さん。

彼女は地域おこし協力隊員として、3年以上放置されていたこの場所で、地元の人たちと一からお茶作りをはじめたそうです。 寒さの厳しい冬場には、茶畑に藁を敷いてお茶の木を守ったり、農薬を使用しないため雑草も多く、夏の時期は草刈り作業も大変。
と語る夢積さん。 地元の皆さんと一緒に丁寧に再生されていった茶畑からは、美味しいお茶が取れるようになりました。

横瀬町にある茶畑では、害虫を捕食する鳥などの天敵が多く、農薬に頼らない栽培が可能なため、埼玉県の特別栽培農産物の認証を受けています。

「やぶきた」という品種が最も多く、緑茶に適した品種です。横瀬町では一番茶を緑茶に、二番茶以降を紅茶に加工して製造しています。


緑茶
色はややうすめですが、香りと深みのある味が特徴です。 栽培品種は、うま味が特徴の「やぶきた」や奥深い渋みの「さやまかおり」などが中心となっています。 他産地ではない、ここだけの味わいでギフトにも最適です。

和紅茶
横瀬の和紅茶は、二番茶以降の茶葉を使用しているため、渋みが少なく、甘みがあるのが特徴です。和紅茶というと、渋めをイメージする方が多いですが、横瀬の和紅茶は、すっきりとした味わいで飲みやすいので、渋めの味が苦手な方や、紅茶にあまり親しみのない方からも『飲みやすい!』と好評です。

茶葉の栽培から製茶までを一貫して町内で行っています。
特産品の煎茶と紅茶のセットは、同じ茶葉から作られていますが、加工の工程が異なります。

手間暇かけられて大切に作られた横瀬のお茶、ぜひご賞味ください。