創業160年・明治時代初期から続く秩父の味「島田醤油」

ここでは醤油の販売だけでなく、こだわりの醤油を使った蕎麦をいただくことができます。
その理由について聞いてみると、「大手のスーパーマーケット等ができたことにより、醤油の卸売りが少なくなったから。」また、「以前から生そば販売をしていて、醤油の味を分かっていただくには、食べていただくのが良い。」いうことでした。
横瀬町や秩父地域には島田醤油のファンが多く、地元企業や昔からのお客さんは、変わらず利用されているそうです。
「蕎麦は独学で学びました」という島田さん。前職にて粉の配達の仕事をしていた際、いろいろなお店のやり方を学び、
自ら試行錯誤を重ねて作り上げていったようです。
島田醤油に隣接している蕎麦屋「醤(ひしお)」では、「蕎麦と醤油、両方にこだわりがあって美味しい」ということで、営業時間内に売り切れることもしばしば。口コミの評価もとても高いです。実際に蕎麦を食べに来たお客さんからは、「つゆが美味しい」と食事をした後に、購入される方もいました。


醤油のこだわりについて

醤油つくりの中で、最もこだわっているところは、「火入れ」

季節ごとに温度の変わる醤油を一定の温度まで熱を加える必要があり、仕上がり温度は常に同じにする事で1年を通して同じ味の醤油を作ることに力を入れているそうです。
火入れした醤油は大正~昭和初期の先祖代々伝わる大きな木桶で醤油を貯蔵していました。


火入れした醤油の木桶には、生きた菌が木の間に住み着き、長い時間をかけて、独自の生態系を作ってきているので、ここでしか味わえない深い味や香りを感じることができるようです。実際に購入してくださった方や、そばを食べてくれたお客様から、
「香りが違う」
「つゆが美味しい」
という声が上がっていました。

店主「島田貴生さん」のこだわり

インタビューをしていく中で、島田さんが何度も口にしている言葉がありました。
「お客様が・・・」という言葉です。
お客様第一であることが島田さんの信念で、今までのお客様にも喜んで購入していただけるように、先祖の味を変えずにきたこと、お客様のニーズに合わせて容器は持ち帰りやすいボトル式にしたこと、等こだわりがたくさん見られました。

オススメ商品

島田さんのオススメは、「ちちぶたまり」


やまひち醤油をベースとし、愛知、東海方面で使用されているたまり醤油の風味のみを持ち合わせた、関東風濃口醤油。
刺身や餅など、直接つけて食べる食材に合います。

ヒット商品は、「クルミつゆ」

島田醤油 くるみつゆ

くるみをふんだんに使った希釈タイプの甘めのつゆです。
こちらは毎年1万本~1万5千本売れる、大人気商品です。
横瀬の老舗醤油の味をぜひ、ご家庭でも試してみてください。

横瀬の老舗醤油の味をぜひ、ご家庭でも試してみてください。